第二には、政治体制を支配-服従関係の側面に注目した概念と捉える見方によって区別されている。政治体制を政治制度の総体と言う場合、服従を確保し安定した支配を持続している諸制度を前提として考えることが一般的であり
[ 阿部斉・内田満編『現代政治学小辞典』、1978年。]、特に「体制」という語によって、そのなかにおける支配-服従関係を捉えようとすることが多い。
[高橋昌二「資本主義と社会主義は収斂するか」秋元律郎他編『政治社会学入門─市民デモクラシーの条件』有斐閣、1980年、280頁。]
第三に、政治システムが自己再生産的に可変的であるのに対して、政治体制はしばしば変動し、放棄され、新たなものに移行するものと捉えられている点が
政治システム概念との大きな違いである。政治体制を構成する諸制度は相互に連関した1つのセットとして把握され、支配-服従関係のあり方を表現するものとして把握される。一つの政治体制が放棄されたときには支配-服従関係の変化とも捉えられる。