ビタミンD wikipedia|無料辞書
ビタミンD (vitamin D) は、
ビタミンの一種であり、
脂溶性ビタミンに分類される。ビタミンDはさらに
ビタミンD2(
エルゴカルシフェロール、Ergocalciferol)と
ビタミンD3(
コレカルシフェロール、Cholecalciferol)に分けられる。ビタミンD
2は植物に、ビタミンD
3は動物に多く含まれ、ヒトではビタミンD
3が重要な働きを果たしている。ちなみにビタミンD
1はビタミンD
2を主成分とする混合物に対して誤って与えられた名称であるため、現在は用いられない。
◆ 機能
ビタミンDは丈夫で
健康な
骨を作る働きをする。丈夫な骨は常に
骨代謝(骨の
リモデリング)によって新しく造られ続けなければならないので、ビタミンDは
破骨細胞を活性化して骨を壊し、
骨芽細胞を活性化して骨を作る。またビタミンDは、リモデリングに必要な
カルシウムを血中に動員するために
腎臓でのカルシウムの再吸収を促進し、腎臓からの排泄を抑制し、骨代謝を吸収側(破骨側)に傾ける
副甲状腺ホルモンを抑制する。また、ビタミンDは
免疫反応などへの関与も示唆されている。作用機構および機能の多様性から、
ビタミンAとともに
ホルモンに分類されることがある。
ビタミンとは人体で合成できない微量栄養素という意味である。その観点からはビタミンDは
コレステロールから人体内で合成ができるためビタミンではないという意見もある。しかし、消化管からのビタミンDの吸収が低下すると容易に
ビタミンD欠乏症になることから外因性のビタミンDは不可欠である。
◆ 摂取
ビタミンD
2の前駆物質である
プロビタミンD2(エルゴステロール)は
シイタケに、ビタミンD
3は
魚類の
肝臓に多く含有される。
平成16年の国民健康・栄養調査では、男性で平均8.3μg、女性で平均7.5μg、必要量を摂取している。
[[外部リンク] ビタミンD解説国立健康・栄養研究所]
◇食事摂取基準
太陽光から隔離されるような環境では、上記目安量の摂取では不足することが示唆されている。例えば、潜水艦の乗組員での調査では400IU/日の摂取でも血中ビタミンD濃度を適切に維持できないとの報告がある。
食事からの摂取だけでなく、日光浴も大切である。
◇食品