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「ドクターイエロー」||病院NAVI.com [05/24update]

ドクターイエロー wikipedia|無料辞書

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東京駅に停車中の923形ドクターイエロー
新大阪駅に停車中の923形ドクターイエロー
ドクターイエローとは、新幹線区間において、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行し、新幹線の軌道・電気設備・信号設備を検査するための事業用車両である。

◆ 解説
ドクターイエローは、正式名称を「新幹線電気軌道総合試験車(しんかんせんでんききどうそうごうしけんしゃ)」(または、新幹線電気軌道総合検測車( - けんそくしゃ))と言う。本項では愛称である「ドクターイエロー」の呼称で記述する。
ドクターイエローによる検測結果は、東海道山陽新幹線においては新幹線情報管理システム (SMIS) 、東北上越長野新幹線においては新幹線総合システム (COSMOS) に送られ、それぞれ乗り心地の向上や安定した集電、信号トラブルの未然防止などを目的とした保線作業のデータとして使用される。
東北新幹線区間等で「ドクターイエロー」と同等の目的で走行をしている白ベースに赤の塗装の編成である、東日本旅客鉄道(JR東日本)E926形については「East i(イースト アイ)」(正式名称:「電気軌道総合試験車(でんききどうそうごうしけんしゃ)」)と呼ばれているが、用途が同じ車両なので本項にてまとめて記述する。
「ドクターイエロー」と呼ばれるのは車体色が黄色だからであるが、これは外形デザインが営業用車両と同一であるため、一般乗客が誤って乗り込むことがないよう、特殊車両であることを表すべく元々は保守用車の色だった黄色を用いたためであると云われている。
一部の文献やウェブサイトは、「ドクターイエロー」や「イースト アイ」の車両形式を「○○○」や「○○○」と表記しているが、誤りである。
これらの非営業用車両は、正確には「(900系)○○○=がた(○○○○番台)」と表記する(例:900系923形3000番台=T5編成)。
「形」や「型」を「けい」と読み間違え、「系」と混同することにより誤りが生じ、「○○○系」や「○○○型」が次第に広まっていった。
現在では誤りの「○○○系」や「○○○型」がかなり多く見受けられるようになった。

◆車両

◇東海道・山陽新幹線
922形以降に付与された編成記号の“T”は、Testの意味を持つ。

 921形

  0番台
単独の軌道試験車であり、921-1(登場時は4000形4001号)、921-2の2両が存在した。
検測走行時の最高速度は160km/h。丸みを帯びた箱形車体で、前面は非貫通3枚窓、在来線の軌道試験車と同じく3台車を装着する。測定機器の電源用として、ディーゼル発電機を搭載していた。
車体塗装は淡黄色で、窓下に青色の帯を巻いていた。帯の部分に車両番号を書き文字で記載していた。921-1は鴨宮モデル線区投入時からこの塗り分けだったので、ドクターイエローカラーの元祖はこの921形である。検測時は、開業前では試験編成に、開業後は911形ディーゼル機関車などに牽引されていた。後述する1000形B編成を改造した922形0番台(T1編成)には軌道検測機能がないため、922形10番台(T2編成)が登場するまで、単独で運用された。
なお、後述の922形10番台・20番台に組み込まれている921形とは、形式および用途は同じながら外観はまったくの別物である。
・921-1
:在来線の軌道試験車をベースに設計され、1962年に4000形4001号として東急車輛製造で製造され鴨宮モデル線区に投入された(東海道新幹線開業直前に921-1と改番)。正面中央上部に、車両編成番号表示窓が設置されている。
:自動車用ディーゼル発電機を使用して、低速で自走することができた(車庫内での入れ換えなどに使用)。全長は18mで、正面窓が側面まで回っている。
:被牽引では200km/hでの計測も可能であり、このため1978年5月より東北新幹線先行試験区間の小山試験線に投入され、翌1979年に同じく東海道・山陽新幹線から移転した961形とともに、各種試験・測定に使用された。
:東北新幹線の試験終了後の1980年廃車解体された。
・921-2
:1964年の東海道新幹線開業に合わせ、増備車として旧形客車(マロネフ29 11)の改造により製造された。921-1との違いはわずかで、正面中央上部の車両編成表示窓の省略、正面窓が車体側面まで回っていない、窓の配置が若干異なる、全長が17.5mと短くなっている程度である。性能上は単体では自走できず、測定項目も921-1より少なかった。
:921-1より早く、1975年末に廃車となり、翌1976年浜松工場の車体解体設備で解体された。

  921-11・21
電気・軌道の検測を一元的に行うため、新製された922形の5号車に組み込まれることになった。
車体断面は922形と同一であるが、車体長は17.5mと短く、車体は測定条件を満たすために強固な鋼製で、自重は60tを超えていた。
921-11は922形10番台(T2編成)、921-21は922形20番台(T3編成)に組み込まれていた。

 941形(電気試験車→救援車)
新幹線941形電車
鴨宮モデル線区で運用されていた1000形A編成を、モデル線区投入の2か月後(1962年8月)に電気試験車に、さらに1964年に救援車へと改造したもの。最高速度200km/h。
元々は白地に青帯だったが、救援車への改造にあわせて黄地に青帯になった。その後再改造され、元々1灯式だった前照灯は2灯式に、前面窓は0系に合わせ2号車は曲面ガラスから平面ガラスに改造されたが、1号車の曲面ガラスと両車の車両編成番号表示窓は残された。幸いにも救援車としての出動は一度もなく、1975年に0系1・2次車の廃車が本格化する前に、浜松工場に新設された車体解体設備の輪切りのテストのために廃車解体された。
・1号車(941-1) : 資材室
・2号車(941-2) : 救援要員用座席(40席)・工具棚


 922形

  0番台
1964年6月に、モデル線で運用されていた1000形B編成を、A編成の電気試験車→救援車の改造と同時に、電気・信号系の測定車に改造したもの(軌道系の測定はできなかった)。最高速度200km/h。のちにT1編成とも称される。
元々は白地に窓周りが青色の塗色だったが、改造にあわせ黄地に青帯になった。その後再改造され、元々1灯式だった前照灯は2灯式に、1号車の前面窓は0系に合わせ曲面ガラスから平面ガラスに改造された(4号車は比較試験のためもともと平面ガラスであり1号車のみ改造)。しかし、車両編成番号表示窓と256km/hの記録のプレートは残された。1975年に0系1・2次車の廃車が本格化する前に、941形同様に廃車解体された。
・1号車 (922-1) : 信号・通信測定車
・2号車 (922-2) : 電気測定車
・3号車 (922-3) : 資材車
・4号車 (922-4) : 電気測定車

  10番台